僕はあくまでも IT コンシェルジュという名の IT 雑用係なので、外出先で使用するノート PC は Windows も Linux も使えなくちゃいけない。 それでこの前購入した Lenovo ThinkPad X61 に Ubuntu Linux 8.04 LTS をデュアルブートしておいた。ThinkPad も Ubuntu も初めてなので試行錯誤したけど、以下の手順でできた。
ThinkPad はデフォルトで HDD の全領域を C ドライブに割り当てられていて非常に使いづらい上に、リカバリのメニューからも自由にパーティションを設定できなくて困っていたので、ついでにパーティションを設定し直して、Windows に D ドライブを作成しておいた。大まかには以下の流れでできる。
1. リカバリディスクを作成する
ThinkPad にはリカバリディスクが付属せず、HDD の隠し領域からリカバリできるようになっている。いまどきのノート PC なら当たり前だけど。
しかし、HDD のパーティションを壊した場合に備えて、念のためリカバリディスクを作成しておく。
Windows Vista を起動し、スタート→ すべてのプログラム → ThinkVantage → Create Recovey Media から作成できる。
リカバリディスクは 1 セットだけしか作成できないようになっているけど、HDD からリカバリを行えば、また作成できるようになる。Windows のレジストリのどこかをいじってもまた作成できるようになると思う。たぶん。
(Lenovo リカバリー・メディア を作成する方法 - ThinkPad / ThinkCentre - Japan)
2. Ubuntu Linux をインストール
Ubuntuの入手 からダウンロードした、ISO イメージを CD-R に書き込み、CD-R を入れて ThinkPad を起動する。
Windows からアプリケーションとして起動させるのではなく、 ブート時に起動プログラムを実行させるので注意。
3.パーティションの設定
次へ→次へ→次へ・・・で、パーティションの設定が行える。
ここの画面では、Windows のパーティションを自由に減らしたり増やしたりできる。Fedora や Vine Linux では Partition Magic などのソフトウェアを使用するか、Windows を新たにインストールし直す必要があったけど、Ubuntu のインストーラだけでデュアルブート用のパーティション構成がすべてできる。ここが Ubuntu の優秀なところ。
ここで、購入直後でない場合はリカバリするなどして、C ドライブの使用セクタを先頭に固めるのがミソ。
ついでに、Windows Vista の領域 (C ドライブ) をぐんと少なめにして、NTFS の領域をもうひとつ作れば、D ドライブの完成。さらに空いた領域に Ubuntu をインストールすればよい。ただ単に D ドライブを作りたいだけなら、パーティションを記録してからセットアップを中断すればよい(たぶん)。
先頭に見える約 4GB 分のボリュームは ThinkVantage。リカバリ用のデータなどが入っている領域なので消さないでおく。
4 つめ以降のボリュームは物理ボリュームではなく、論理ボリュームとして作成しないといけないので、注意する。
最終的に、このような構成になったはず。
・ThinkVantage 4GB
・C: 60GB
・D: 約65GB (C: に 60GB、Ubuntu に 20GB を割り当てた結果、余った分の容量)
・/ 18G
・swap 2G
4. その他インストール
IP アドレスの設定、アカウントやパスワードの設定など行う。Ubuntu には Fedora やCentOS と違って root がないので若干戸惑ったけど、「Ubuntu には root はない」そうなので、気にしなくてよい。
残りも「次へ」→「次へ」でサクサクと進める。
5. 完成
CD-ROM を取り除いて、ThinkPad を起動すると、Lenovo の起動画面の後に、ブートローダが起動し、
・Ubuntu (最新版のカーネル)
・Ubuntu (前の版のカーネル)
・Memtest86 (メモリの診断ツール)
・Windows Vista (ThinkVantage)
・通常の Windows Vista
の 5 つの起動メニューが現れる。
ブートローダのデフォルトが Ubuntu になっていて都合が悪いので、暇な時に Windows Vista に設定しなおしておく。
もちろん、デュアルブート後も 指紋センサーや ThinkVantage AccessConnentions などといった ThinkPad の偉大な恩恵を享受することができる。
Ubuntuでは、デフォルトのままでは指紋センサーは動作しないけど、無線 LAN などは問題なく使用できる。トラックポイントのスクロール機能が使えないのは残念だけど。
追記 (2008.10.09) ブートローダのデフォルトの OS を Windows Vista に設定する
sudo gedit /boot/grub/menu.lst
ブートローダ GRUB の設定ファイルを gedit で開く。vim でも構わない。
## default num
# Set the default entry to the entry number NUM. Numbering starts from 0, and
# the entry number 0 is the default if the command is not used.
#
# You can specify 'saved' instead of a number. In this case, the default entry
# is the entry saved with the command 'savedefault'.
# WARNING: If you are using dmraid do not use 'savedefault' or your
# array will desync and will not let you boot your system.
default 5
default で始まる行に、ブートローダに表示されるの起動 OS 一覧で、デフォルトにしたい OS の順番を記入する。
0 から始まるので注意するほか、「Other operating systems:」の行もカウントするので注意する。
保存して、再起動して確認しておく。